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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第9章 夢でも
 ただならぬ様子に、申尚宮が弾かれたように顔を上げ、オクチョンも眼を見開いた。茫然としている二人の前で、扉が荒々しく開いた。




 立っているのは武装した男たちである。




「張尚宮さま、至急、義禁府までご同道お願い申し上げます」
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