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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第4章 月夜の銀花~契り~
 スンが小卓を押しやり、近づいてくる。夜着姿で咳き込む彼女は、いきなり背後から抱きすくめられた。




「口をつけただけなのに、本当に酒が苦手なんだな。―可愛い」






 スンは呟き、オクチョンを助け起こし自分の方を向かせた。端正な顔が近づいたかと思いきや、貪るように荒々しく唇を奪われる。
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