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炎の王妃~月明かりに染まる蝶~
第4章 月夜の銀花~契り~
「スン、苦し―」




 オクチョンは彼の腕の中でもがいた。それでなくても慣れない酒を呑んで苦しいのに、息もつけないような口吻を仕掛けられたら、死んでしまいそうだ。




「ううっ」





 オクチョンが苦しげに呻けば、煽られたかのように口づけは更に深くなる。舌を差し入れられ、何もかもを奪い尽くすほどの勢いで口中を蹂躙された。
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