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VERTEX
第11章 ショック…



今夜は別の選手も居る。

他のジムの人だけど涼ちゃんや霧島さんが居なくなった地方巡業での現在のチャンピオンらしい。

加藤 悟(さとる)さん…。

今は24歳で霧島さんよりも歳上だ。

真面目そうでガッチリタイプの加藤さん…。

イケメンというにはちょっと残念な感じではあるけど優しそうな人。

他のジムの会長さんからうちのジムの会長さんにVERTEXの試合に出せないかと相談があったらしい。

VERTEXは花形選手ばかりを集めている訳じゃない。

言い方は悪いけれど当て馬にされる選手も居る。

そういう選手はトーナメントには出ずにエキシビションマッチ(公式試合外の模擬試合)の挑戦者として試合に出る。

花形選手の引き立て役。

それでも花形選手よりも強さをアピールする事が出来ればファンが付き、VERTEXに参戦出来る可能性が出て来るからと霧島さんが頂点の今は会長さんにチャンスを求めてやって来る選手は少なくはない。


「休暇明けはうちのジムに来てしばらく涼二とスパーするようにしろ。」


会長さんが加藤さんにそんな話をしている。

加藤さんは階級が涼ちゃんのクラス。

VERTEXでの正式なエキシビションが決定するまでは会長さんが預かる事になるらしい。


「よろしくお願いします。」


涼ちゃんよりも歳上の加藤さんが涼ちゃんに頭を下げる。

強い者が上の立場になる世界…。

涼ちゃんは霧島さんの次だから加藤さんからすれば雲の上の人らしい。


「犬男ですよ。」

「犬男ですか?」


真面目な加藤さんが私の言葉に不思議そうな顔をする。


「その犬男って止めてくれ…。」

「けど、理梨ちゃんには犬男だろ?」


犬男と名付けた霧島さんが涼ちゃんを笑う。


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