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第18章 2度とお断り…



「嘘だ!」

「嘘じゃありません!」

「絶対に嘘だ!」


ミケと笑ってそんな会話を繰り返す。

だってミケが自分は弁護士の資格を持っているとか言うからだ。


「ちゃんとロースクールを出ましたよ。」


ミケが子供みたいに口を尖らせる。


「じゃあ、ミケって何歳よ?」

「22です。今度23になります。」

「スキップをしたって…。」

「日本で言う中学と高校をほぼスキップしています。」


弁護士資格を持つ謎の金髪ファイター…。


「日本でもアメリカでも共通をする離婚率ってご存知ですか?」

「共通をする?」

「十代による婚姻です。」

「そうなの?」


ミケがふふふと笑う。


「理梨の学校は宗教で婚姻まで清い身体で居ろと教えますよね?あれは古臭い考え方ではなく、未熟な女性が妊娠をしてやむ得ずに婚姻をした後に離婚をする事実があまりにも多いからなんですよ。」


女性にだらしないミケの言葉に説得力を感じない。


「それをミケが言う?」

「申し訳ないが…、僕は無闇に女性とは寝ませんよ。」

「国崎さんとは?」

「美波とは食事しかしてません。」

「怪しい…。」

「試しますか?」

「試す?」


ミケが私の顔を持ち上げるようにして撫でて来る。

蒼い瞳が真っ直ぐに私を射抜くように見る。


「理梨がMr.RYOJIよりも僕を好きになってくれるなら、僕は理梨を抱く。」

「そんな事…、なる訳ないじゃん。」

「本当にそうですか?理梨は無理をしているようにしか見えません。Mr.RYOJIしか知らないからと彼にしがみついているだけの小さな女の子にしか見えないんですよ。」


ミケが切ない顔で私を見る。

それは何を意味するの?

同情をしている?

可哀想な女の子だと思っている?

ミケの目にドキドキとする。


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