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第26章 身の程知らず…



最悪だとか思いたくないのに思っちゃう。


「いい加減にして…。」

「うー…、理梨…。」


いわゆるお正月の3日目…。

涼ちゃんのお父さんとお母さんが本田の家に行った途端に涼ちゃんが私をベッドに引きずり込む。

そりゃ、最初はラブラブ気分でイチャついた。

でも…。

3度目となるとそろそろ私の体力の限界だ。


「コンドーム…、全部を使う気!?」

「使っても足りないかも…。」


そう言って私の口をキスで塞いでしまう。

何度もイカされて股間はぬるぬるのビショビショだから簡単にそそり勃つ涼ちゃんを受け入れる。


「もう…。」


身体の奥が擦れるたびに背中が仰け反りビクビクと反応をする。


「さっさとVERTEXを辞めて、理梨をずっと抱いていたい。」

「あんっ!」


乳首を吸うように甘噛みして私が感じるところばかりを責めて来る。

筋肉で盛り上がる涼ちゃんの背中が畝るたびに気が変になりそうな快感が押し寄せる。


「あっ…あーっ…、ああーっ!」


枯れた声を張り上げる。


「変に体力が余ってて…、収まんね…。」


興奮気味に涼ちゃんが言う。

喘ぎ悶えながら考える。

明日からは犬男の散歩に行かなければ…。

きっと私はベッドでK.O.されてしまう。


「イクーっ!」


ひたすら、そう叫ぶ1日だった。

最後は意識を失い、夜になってから涼ちゃんに起こされた。


「父さんと母さんが今夜は本田の家に泊まるらしいけど、理梨も泊まってく?」

「帰るに決まってんでしょ!馬鹿ぁ!」


枕を投げつけて叱りつけた犬男は思いっきり泣きそうな顔をしていた。


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