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VERTEX
第26章 身の程知らず…



先生は慎重に私の話を聞いてくれる。


「なら、何故、こんな騒ぎに…。」


先生の言い方では学校中に私が身の程知らずなストーカーをしているという噂で持ち切りらしい。


「多分…、北川さんが原因です。」


咲良ちゃんのお父さんがVERTEXのスポンサーになった事実や咲良ちゃんがタレントを目指している事実を説明する。


「なら、北川さんが幸村さんに嫌がらせをしていると幸村さんは言うのかしら?」

「いいえ、北川さんはそんな事をするタイプの人だとは思いません。ただ、彼女の言い方の問題から他の人がそういう受け取り方をしたのだと思います。」

「幸村さんの話が事実なら、他の生徒達に少し落ち着くように注意を促すしかありませんね。」


先生は一応は納得をしてくれたからホッとした。

その瞬間、ずっとニコニコとしていただけのシスターがゆっくりと口を開く。


「私達が何故、学生である貴女方に男女交際を禁止ているのかは理解をされていますか?」


口調は柔らかいが私の婚約が早過ぎると窘めているには間違いないと思う。

シスターと話す時は先生よりも慎重になる。


「ある弁護士の資格を持った人が教えてくれました。未熟な私達が間違った恋愛をした場合、離婚率がかなり高いのだと…。」

「そうですね。幸村さんがそれをちゃんとわかっているのなら、私達は何も言う事はありません。ご両親も認めているお付き合いならば、節度あるお付き合いを願っています。」


ホテルに泊まったりしている関係が節度あるお付き合いかどうかは疑問だけど、これで相談室から解放されるのであればと、ここはしおらしくシスターの言葉に頷いた。

先生やシスターは私の問題というよりも学校全体の心配をしているのだと感じる。

やっぱり涼ちゃんという存在はもう平凡な存在ではなくなったのだと改めて実感するとため息ばかりが出る羽目になった。


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