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VERTEX
第28章 卒業…



卒業まで後僅か…。

イライラとする私にお母さんが叫ぶように言う。


「苛立ちは今から行く場所では絶対に禁止。赤ちゃんはそういう大人の感情に敏感なんだからね。」


そんな風に私の頬を摘んでお母さんが私を叱る。


「わかってるもん。」


膨れっ面になる私を涼ちゃんが笑う。

今は涼ちゃんの車で静香さんが入院する病院へと向かっている。

静香さんに赤ちゃんが生まれた。

霧島さんも会長さんも望ちゃんや希君達まで先に病院に行ってるのに、私の学校が終わるまではと涼ちゃんとお母さんが待っててくれたからお見舞い客はきっと私達が最後になる。


「男の子だよね。」

「霧島さんに似たら大変そうだ。」

「霧島さんに似たらカッコいいじゃん。」

「だけど太りやすいらしいぞ。減量を止めて一気に5kgも太ったって霧島さんが嘆いてた。さすがにそれはやばいからって…、結局、減量してるらしい。」


今の霧島さんはきっと幸せ太りだと涼ちゃんとお母さんが笑う。

私は早く静香さんに会いたくて、そわそわして落ち着かない。

赤ちゃんが生まれた。

いつかは私も涼ちゃんの子供が欲しいと思う。

VERTEXを辞めて落ち着いたら子供と3人でいっぱいやりたい事をやるのが私の小さな夢…。

その大先輩になってくれる静香さんといっぱい話をしたくてウズウズとしてしまう。


「理梨?」

「早く…、赤ちゃんに会いたいね。」


私の言葉に涼ちゃんが嬉しそうに笑う。

子供が好きな涼ちゃん…。

希君や望ちゃんにいつも優しくしてくれる。

だから今日はお母さんも涼ちゃんも私もなんとなく幸せな気分で静香さんが居る病院へと向かった。


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