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第30章 星に願いを…



「教習所は?」


お母さんが聞いて来る。


「今日は…、休み…。」


俯いて答えるとお母さんが私の頭を撫でて来る。

今までなら、こういう子供扱いが嫌いで照れくさくてお母さんの手から何度も逃げたのに…。

今はそのお母さんの手にホッとする。


「何かあったの?」


この週末には涼ちゃん達と石垣島に旅行に行く。

お父さん達も1日だけ有給を取ってくれたから2泊3日の旅を楽しみにしていた。


「涼ちゃんが…、本気でミケと戦うの…。」


あれから3日…。

涼ちゃんとミケのお互いが調整に入っててスパーリングはやっていない。

ミケからの条件で涼ちゃんは減量無しのベストコンディションで挑む事になる。

逆にミケは2kgの減量というハンデを取った。

階級の違いのハンデ…。

涼ちゃんは


「ハンデなんか必要ない。ミケさん程度なら楽に倒せるよ。」


と強気の発言をする。

3日で2kgの減量はかなりキツイと霧島さんが言っていた。

だけどミケはそのハンデを受けても涼ちゃんに勝つ自信があるのだと思う。

涼ちゃんは霧島さんには勝てないと言ってた。

なのに霧島さんよりも強いミケには勝てると言う根拠がわからない私はずっと怯えている。


「涼ちゃんを信じるって決めたんじゃなかった?」

「信じてるよ…、でも…。」

「なら、信じてあげなさい。今までの涼ちゃんが理梨の願いを叶えて来た実績を理梨は感謝すべきよ。」

「わかってる…。」

「負けてもいいじゃない?大切なのは涼ちゃんが理梨の為に努力をしたという事実だけでしょ?」


お母さんの言葉に驚いた。

そんな単純な事もわからずに不安がっていた自分に恥ずかしいと感じる。


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