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第6章 見ないで…

もう片方の手が私の顔から首筋へと撫でるように移動するとスルリと胸元へと降りて行く。

その手がゆっくりとパジャマの上から胸を撫でる。

小さいから嫌だとか思われたらどうしよう…。

キスが離れて涼ちゃんの額が私の額に当たる。


「理梨…、可愛いし…。」


涼ちゃんがご機嫌の笑顔でそう言うから恥ずかしくなって来る。


「可愛くなんかないもん…。」

「理梨は可愛いよ。だから…、いつだって理梨が欲しくなる。」


頬にキスをして囁く。

いつから？

涼ちゃんが男になった時から？

涼ちゃんを男だと意識すると一気に顔が熱くなる。

涼ちゃんの手は私のパジャマのボタンを外していく。

１つ…。

また１つ…。

３つ目を外すと肌蹴たところから手が入る。


「やんっ！」


もう寝るのだからとブラジャーをしなかった事に後悔をした。


「嫌か？」


胸の上で涼ちゃんの手が止まった。

こういう時、なんて言えばいいの？


「理梨が嫌なら無理にはしない。」


涼ちゃんが穏やかに笑って頬にキスしてくれる。

私には犬男…。

ガツガツとは絶対にしない従順な涼ちゃん。

ここで嫌だとか言えば２度とこんな風にはしてくれなくなるかもしれない。


「嫌じゃないよ…。ちょっと慣れてないから怖くてびっくりしちゃうの。」

「慣れてたら、そっちの方が嫌だよ。俺の理梨じゃないみたいじゃん。」


涼ちゃんの手がパジャマの中でゆっくりと胸を撫でて来る。


「涼ちゃんは慣れてるの？」


嫌な事を聞いちゃった。


「理梨が初めてだからドキドキしてる。」


顔中にキスを繰り返して胸を本当にゆっくりと撫でている。


「んっ…。」


変な声が出ちゃう。


「これ…、気持ちいいの？」


涼ちゃんの親指が私の胸の先の蕾を回すように愛撫する。