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第6章 見ないで…



涼ちゃんの好みはやっぱり可愛い系…。

リボンやフリルが好きらしい。


「紐の奴も1回脱がせてみたい!」

「スケベ!」


私がそっぽ向くと慌てるようにじゃれて来る。


「理梨にだけスケベになります。」

「そういう事は言わないの!」


平気で私だけを言うから恥ずかしくて、ますます涼ちゃんを見れなくなる。


「離れるなよ。」


私の手を握る。

いつだって手を離そうとした事がない。

後は普通のブティックでショッピング。


「服を買うなら、やっぱり靴も要るだろ?」


出たな…、妖怪・買い与え…。


「うちの下駄箱に入らないから、またお母さんが怒るんだってば…。」

「なら下駄箱を買うか?」

「部屋に下駄箱を置くなんて嫌よ!」


犬男がふてくされる。

そろそろ帰る時間…。


「夏休みは理梨と旅行くらいしたい。」


帰りの車で涼ちゃんが言う。

それは叶わない夢…。

夏は次のトーナメントの試合が入っている。

それに合わせてテレビの仕事やスポンサーサイドの仕事をしながら練習をする。

1日だけ遊びに行ければ良い方だと思う。

なのに言わずにはいられない。


「約束だよ。」


その一言で涼ちゃんは私の為に頑張ってくれる。


「理梨の為になんでもする。」


手を握る涼ちゃんの手に力が籠る。

私を手に入れる為ならなんでもする。


「旅行なら海がいい。」

「島とか?」

「南の島?」


海外なんか不可能だけど2人で夢を見るのは自由だから涼ちゃんと想像を膨らませる。


「絶対に連れて行く。」


頬にキスをして約束をしてくれる。


「絶対だよ。」


その約束があるから私はご機嫌で家に帰る。

涼ちゃんの約束を信じて私は平凡な日常に戻る。

幸せな時間は短いけど涼ちゃんを信じて待つ大切さを実感するから自分は大丈夫だと思っていた。


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