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第6章 見ないで…



2人で居るのに1人にされる気分になる。

涼ちゃんが私の身体を羽交い締めする。


「もんじゃ焼きとお好み焼きなら、どっちがいい?」

「もんじゃ焼き!」


私が食べたい方のお店に連れて行ってくれる。

トッピングで喧嘩する。


「スジがいい。」

「絶対に明太、チーズだって…。」

「肉欲しい…。」


犬男め…。

別々に頼んでもいいけどお昼は涼ちゃんがあまり食べないから残すだけになる。


「だって明太、チーズが人気だよ。」

「理梨の好きな方でいいよ。」


結局、涼ちゃんが折れる事になる。

お店からも写真とサインを言われるけれど涼ちゃんはやんわりと断った。

普通のデートすら知らない私が普通じゃないデートをひたすら味わう事になる。


「美味いか?」

「うん…。」


私の機嫌さえ良ければ涼ちゃんは満面の笑みを浮かべてくれる。

余計な事は考えずに涼ちゃんと1日を楽しむ事だけに集中しよう。

デート出来る日は限られているのだから…。

すべてが私次第なのなら私はご機嫌を貫き通す。

ご飯を食べたら渋谷に移動する。

遠巻きに女の子が涼ちゃんを指差してはキャーキャー言う声がする。

涼ちゃんは気付かないフリをして私にしか笑顔を向けない。

飼い主しか見ない犬男の頭を撫でてみる。


「何?」

「なんとなく。」


私が笑うだけで涼ちゃんも笑ってくれる。

いざランジェリーショップに着くと涼ちゃんが尻込みする。


「さすがに店に入るのは…。」


涼ちゃんが苦笑いをして自分のクレジットカードを私に渡す。


「負け知らずのチャンピオンでしょ?」

「理梨には勝てた事ないぞ。」


情けない顔をする涼ちゃんの好みだけを聞いてから下着を手早く買った。


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