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悪巧み
第2章 踊り場
もちろん部屋の中では無理だ。
逆に百合子が自由に動き回れない方がいい。
立ちバックでしか出来ないところに誘う。
お前が出来るのはそれしかない。
俺が百合子を後ろ向きにし、これから挿れようとするとき、お前と入れ替わる。
俺はなるべく百合子を酔わせておくし、なるべく暗い所を見つけておく。
向かい合わなければ、入れ替わったことなど気付かない。
それに興奮しているしな。
お前と百合子の接点は股間だけだ。
そこだけで俺なのか、お前なのか分かるはずはない。

葛西の顔がにやけた。
そして念を押された。
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