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第5章 非常口　終宴

それは、百合子の興奮度に因るものなのか、伊沢が中に吐きだした体液に、まだ伊沢の体温が残っているからなのか、わからない。
異様なのは、熱だけではなかった。
ペニスに触れる、ぬめりだ。
百合子の中の粘膜に触れより先に、どろどろの粘度の高い液が、その熱を持って、百合子の中が、ひくひく動くたびに、俺のペニスに絡みついた。
これは間違いなく、伊沢が百合子の中に、吐き出したもののせいだ。
俺は、その熱くただれたような肉の中を、動き始めた。
俺は、女の中で、放出した後に動いたことはない。
それも充分な硬度を持ったままでは。