この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
デブオタ・キモオの鎮魂帰神
第1章 祖母の遺産
俺が大学4年生の時、突然祖母が亡くなった。

家族全員で田舎の祖母の家に向かわなければならない。

家族は、両親・兄・姉・俺の5人家族。

父親に兄弟は居ない。

そのため。葬儀の一切を父が執り行う。

父の車に乗り込む4人。

遅れて俺が車に乗ろうとすると、父に止められた。

「お前には悪いが、電車で来てくれ。」

電車賃も出さない父、それを、母・兄・姉は見て見ぬ振りだ。

まあ、そうなった原因は俺にあるのだが。

俺は、小学校の時、いじめられていた。

勉強だけは出来た為、顔と体型でいじめられていた。

「キモオタ・デブオ」そう命名されていた。

このままでは、中学に行ってもいじめられる。

難関である、日本一大学付属中学を受験し、見事合格した。

これで、いじめから解放される。

そう、思っていた。いや、思いたかった。

だが、現実は厳しい。

1年の中間テストで学年1位を取ったことが切っ掛けで、また、いじめられる。

そこでついたあだ名が「キモオタ・デブオ」。

家に帰って、中間テストの結果を両親に報告する。

そして返って来た言葉が「当たり前だ!高い授業料払っているんだから、勉強してくれないとなぁ。」

喜んで褒めてくれると思ったのに。

両親に期待するのは辞めよう。

田舎のおばあちゃんなら喜んでくれるだろうと電話する。

「もしもし、おばあちゃん?今日ね、学校で1番取ったよ。」

「おぉ!そうかい、そうかい。ようがんばったなぁ!勉強はして損はない!今のうちに一杯勉強しとけ!それだけがお前を助けるんだからなぁ。」

「うん、判った。褒めてくれてありがとう。」

おばあちゃんだけは、いつも流星の見方だった。

中学のいじめも、おばあちゃんで乗り切ることが出来た。

そして、高校受験。日本一大学付属高校に見事に受かった。

系列だからといって、エスカレーターなど存在しない。

だって、日本一大学だから。

難関中の難関である。そこに見事に合格したのである。

塾には通わせて貰えなかった。ただでさえ、付属に通っているのだから。

高校入学祝いに、おばあちゃんから1冊の本が送られてきた。

その本は、印刷された本ではなく。白い紙に墨で書かれていた本である。

その著者は「吉畑松陽」と書かれていた。
/43ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ