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また何処かで会いましょう
第1章 珈琲の香りに誘われて
「季美花ちゃんって言うんだね?」
「はい!」
「歳は19歳」
「そうなんです!」
何か仕事を紹介して欲しい……。
心の中でそう祈っていた。
それなのに……。
「警察行こうか」
「えっ?」
マスターからニコッと微笑まれつつ言われると、背筋を凍り付かせる。
……警察……って、何でぇ!?
「家出してきたのかな?まだ未成年でしょ?」
「いや!違います!家出じゃないですから!」
「嘘はいけないよ?ほら、車で送ってあげるから。家に帰りなさい」
「だから……!」
違うんですってばぁぁぁ!
マスターから腕を掴まれて、慌てながらも私の思考は停止していた。