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姫巫女さまの夜伽噺
第8章 老舗蛞蝓
「あ、志摩…だめ、いじめないで…」
「いじめてほしそうな顔で言うな。
お前の感じた時の泣き顔は、本当にたまらない。
欲情しない雄はいないだろうな」
志摩の指先が伊良の中を弄って
気持ちいいところに到達した時。
すでに充血して爆ぜる準備ができていたその箇所。
指が絡まった瞬間
全身に電流を流し込まれかのような衝撃が走る。
「っい、やぁ…ぁ、あああ!」
こすられただけですでに敏感な伊良は痙攣して果てた。
志摩の指を引きちぎらんばかりに
伊良の中が大きく収縮する。
「逝ったか? 良い子だ。
蝓凪様をあそこまで満足させられた褒美に
お目の体も心も、俺で埋め尽くしてやるよ」
そうして志摩は伊良を散々弄ぶように
果てる前に止めたり
快楽が上り詰めるその瞬間に
指を引っこ抜いたりして遊んだ。
「ダメだよ、志摩…ンあ!」
限界の快楽に、伊良の体はいうことを聞かず
散々志摩になじられた後で
最高級の快楽を志摩から与えられた。
そうして朝日が登る頃には
二人とも求め合いすぎて疲労し
部屋に戻るとすぐさま深い睡眠へと落ちた。
伊良が途中で目がさめると
そこにはもうすでに志摩の姿はなく
枕元に美しい色をした葉が置かれていた。
また来る。
そう書いてある置き手紙のような気がして
伊良はそのたった一枚の葉を
大事そうに口づけした。