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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第5章 再び・・・忍び寄る影
美晴said
桜木町からバスで山手の方面へ・・・。
懐かしい・・・。
石畳の坂道・・・。
古い洋館や・・・外人墓地。
観光客も歩く中私は懐かしいその道を歩きながら景色を眺めた。
「この坂道も馴れちゃった・・・(笑)最初は辛かったけどね・・・・。」
お義母さんはそう言って笑った。
確かに・・・この坂道・・・結構急だし・・・。
でも・・・なんか新しい家もあるんだ。
昔来た時にはなかった家も立っていたり・・・。
私がジッと新しめな家を眺めていると・・・。
「あの家建て替えたのよ(笑)・・・もう古い木造の洋館だったからね・・・・家ももう古いから考えなきゃなのかと思うけど・・・なかなかねぇ・・・。」
ふーーん・・・。
古いのも趣があって素敵だけどな・・・。
石畳の道を歩き・・・道沿いに見えてくる大きな大きな家・・・。
広い庭には庭師さんが居て庭の掃除をしていた・・・。
ガチャッと門を開け中に入るお義母さんに続き私も中に入ると・・・母屋の脇に昔からある離れ・・・。
お義母さんはそこを指さし・・・。
「今あそこで幸助が寝泊まりしてるのよ(笑)」
・・・・・・・。