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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第7章 俺が死んだ日
幸助が一瞬手を止め・・・ゆっくり振り返り・・・私も顔を上げた。
そこには・・・。
泣きながらこっちを見ている・・・。
お義母さん・・・。
「もう止めて・・幸助・・・・。」
お義母さん・・・・。
幸助は私の上から退き・・・お義母さんの方を見つめ・・・・。
「母さん・・・違うんだッ!!!コイツが言う事を聞かないからッ・・・」
幸助が言うと・・・お義母さんはボロボロ涙を流し・・・。
「別れたあの人にそっくりよッ!!!」
・・・・・・・ッ?!
そう・・・言ったの。
え・・・・。
お義母さんは私の方をジッと見つめ・・・。
「別れた・・・幸助のお父さんも・・・私をいっぱい殴ったわ・・・。酒癖が悪くて・・・働かないで・・・でもまさか貴方がこんな事を美晴さんにしているとは思わなったわッ!!!!」
幸助は慌てた様子で・・・私とお義母さんを交互に見て・・・・。
「違う違うッ!!親父と一緒にするなッ!!!アイツは男を作って逃げたんだぞッ!!不倫していたんだッ」
「違うわッ・・・幸助・・・美晴さんは男を作って逃げたんじゃないッ・・・・・」
・・・・・・。
お義母さん・・・・。
「貴方から・・・逃げるために・・・・いや違うわ・・・。生きるために・・・違う人を選んだッ!!幸せになる為に貴方じゃない人を選んだのよッ!!!」
お義母さんッ・・・。