この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第8章 貴方は誰ですか?
和也said
燃え盛る炎・・・・。
俺は門の中に入って・・・芝生に膝をつき・・・。
どんどん炎に飲まれていく実家を眺めた。
「危ないから敷地から出てくださいッ!!!」
消防隊の人にそう言われ俺は引きずられるようにして家の門の方へ・・・。
親父との・・・思い出の家。
家が崩れていく音・・・。
俺の心の中でも同じように・・・何かが崩れていく・・・・。
その時・・・。
「龍ッ・・・龍・・・龍・・・・」
??????
龍?
泣きながら・・・龍・・・・と呼ぶ声・・・。
顔を上げ遠くを見ると、タンカーに誰かが乗っていてその横で・・・。
美晴さんが泣きながらタンカーを追いかけて・・・。
「龍ッ・・・龍・・・・」
・・・・・・。
龍?
なんだ・・・これ・・・。
その奥では・・・。
兄貴と・・・お袋が・・・警察に連れられて歩いてくる姿。
何が・・・・。
何があった?