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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第8章 貴方は誰ですか?
美晴said
龍・・・。
龍・・・。
直ぐ近くの救急病院・・・。
私は緊急処置室の前で手を震わせて携帯を握っていた。
すると・・・。
「美晴ちゃんッ!!!!」
直ぐに走って来てくれたのは
私は顔を上げて・・・その人の顔を見ると・・・。
自然と涙が流れた。
どうしよう・・・。
龍が・・・龍が死んじゃったら・・・。
どうしよう・・・。
走ってきた・・・その人は・・・・私の前に立つと直ぐにしゃがんできて・・・。
ギュッと私の頭を抱き寄せ・・・。
「大丈夫・・・アイツはこれ位じゃ死なない・・・・。」
・・・・・・ッ
「湊君・・・・でも・・・龍の頭から・・・凄い血が流れたの・・・ッどうしよう・・龍に何かがあったら・・・どうしよう私・・・どうしようっ・・・・」
一回不安な気持ちを吐き出すと・・・もう止まらないの・・・。
「龍が死んじゃう・・・龍・・・龍が・・・・」
呼吸が整わない中・・・呪文のようにそう言った・・・。
すると・・・背中を優しく撫でてくれて・・・。
「大丈夫・・・大丈夫・・・・。」
龍・・・。
龍ごめんなさい・・・。
龍・・・お願い・・・。
私を一人にしないで・・・。
龍ッ・・・。
置いて行かないで・・・・・。