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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第11章 情緒不安定な俺
モールを出て・・・
少し歩いたところで・・・。
モールを振り返って見た・・・。
別に・・・予定があるわけじゃない。
むしろ・・・何もない。
でもね、・・・皆の前で・・・龍との気まずい空気を読み取られるのが嫌なの・・・。
私は肩を落とし・・・マンションまで歩いた・・・。
すると・・・。
「美晴ちゃんッ・・・・」
・・・・・・。
この声・・・。
振り返ると・・・。
モールから走って私を追いかけてきた・・・龍・・・・。
・・・・・・。
勢いよく走ってきた彼は私の前まで来て・・・私の手首を握ろうとしたけど・・・。
なんか・・・怖くて手を口元に持って行ってしまったの・・・。
「あ・・あ~・・・ごめん・・・急に名前呼んで・・・」
・・・・・・。
違うの・・・。
嫌じゃない・・・。
悪いのは私だから・・・。
ドクンドクンと胸が鳴った・・・。
久々に向き合った気がする・・・。
「今日・・・何か予定あった?」
龍が・・そう言って私の顔を覗き込んだ・・・。
・・・・・。
「う・・・うん・・・ちょっと・・・。」
ジッと・・・私を見る目・・・。
・・・・・・。
「そっか・・・(笑)分かった・・・帰りは遅い?」
・・・・・。
何でそんなこと聞くの???
「分からないけど・・・・。」