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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第14章 違う人と過ごす夜・・・。
和也said
美晴さんが一人で空港に向かったと聞き・・・。
一人で帰すことは出来ないって・・・。
そう思った。
それは俺の役目ではないって分かってる。
美晴さんが俺を求めていない事も分かってるよ。
でもね・・・。
君を今・・・一人にすることは・・・・。
出来ないんだよ。
もう泣いてしまいそうな美晴さんの顔を下から覗き込み・・・。
グッと我慢しているその小さな体を抱きしめたいけど・・・。
弱っている君に付け込もうとは思わない・・・。
下から美晴さんの顔を触って撫でると・・・。
我慢していた涙がポロッと流れて、俺の手に落ちた・・・・。
「美晴さん・・・一緒に帰ろう(笑)・・・空港近くのホテル取るから明日一緒に帰ろう・・・。」
俺がそう言うと・・・美晴さんは何度も瞬きをして・・・その度に涙が零れた・・・。
「和也君は帰ったらダメよ・・・明日皆で出掛けるんでしょ???」
・・・・・(笑)
「帰って仕事するって言うから・・・(笑)」
美晴さんは頬に触れていた俺の手を・・・触って・・・・。
「うん・・・・」
そう言ってまた・・・泣いた・・・・。