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第19章 出て行く女、思い出せない男

その一週間後・・・。



美晴ちゃんは1枚のチラシを持って帰宅。


俺には何も言わない・・・。



ただ一言・・・。



「明日休みだから明日出て行くね・・・(笑)」



それだけ言った。






彼女がお風呂に入っているときにバックの中から見えたチラシを見ると・・・・。


ウィークリーマンションのチラシ。


ここ・・・契約してきたのかな・・・。




裏には不動産屋の名前が書いてある・・・・。


ここって・・・。


確か室井が働いてる不動産屋じゃ・・・。




携帯を出し室井にライン～・・・・。


いやいや、・・・ちゃんと本人に聞こう・・・。




はぁ・・・。



暫くボ～―っと・・・そのチラシを持ったまま考え込んだ。


美晴ちゃんが出て行く・・・。



一人で住む家を探している・・・。



こんな事を黙って見送っていいのか？？？俺・・・・。



全部俺が悪いんだけど・・・ここでまた美晴ちゃんを見送れば・・・・。



もう・・・。



俺はダメになる気がする・・・。