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湯上がり慕情 浴衣娘と中年ピンチ君
第3章 仕込む
 家具を揃えていても、寝室は余裕で広い。真新しいフローリングと、南に向いた壁の右半分にあるサッシの前には、柵のあるベランダ。青いカーテンを開ければ遙か遠くまで見渡せる。西側のベッドサイドの広い窓には、揃いのカーテン。建物の防音効果はよく、プライバシーに関する心配はないようだ。

 今、ドアの向こうの浴室からは、シャワーの音がかすかに聞こえる。
 奈々の寝室にはカーテンが掛かり、柿色の灯りが白い壁も照らしている。ベッドには、縫い目が菱形に膨らむ涼しげな白いシーツが敷かれ、その上には青い薔薇模様の浴衣が置いてあった。
 シャワーの音が止んだ。
 少しして、バスタオルを巻いた奈々が寝室に現れた。くびれたウエストのラインに、尻から続く綺麗な脚、ピンク色のスリッパを履いている。
 彼女の体の線は細いようにも思わせる。だがしっとりとした髪の毛先、豊満な胸、体に巻いたバスタオルが、露わな太ももの彼女をセクシーな雰囲気にさせていた。
 シャワーを浴び終えた奈々だが、初めてのセックスに、体は火照り続けていた。未だ彼の肉棒が挟まっている気がする。性器の入り口を亀頭で広げられた快感と、挿入されて肉棒が前後に動く気持ちよさも、彼女は覚えていた。
 それでも、ベッドに置いていた浴衣を手にしたとき、奈々には、野上とは違う男が浮かんでくるのだった。

 奈々は以前、真紀子先輩から男を紹介してあげようか、と言われたことがある。
 同じショップに勤める二人は、セックスの話しもする間柄だった。二歳年上の真紀子は、その方面に詳しいようだ。奈々はそのとき、不良っぽい男か容姿は平均以下が好みだと伝えている。

 奈々が、野上と出会う前日のことである。
 午後の休息時間だった。奈々は真紀子から、今夜…男を紹介してあげる、と言われた。聞けば真紀子の彼氏の友人で、相手の男は三十代で独身だった。
 その日の夜、真紀子の彼氏を交えた四人は喫茶店で雑談している。彼女が奈々に紹介した男は小太りで唇が厚く、印象は見るからにいやらしげだ。彼は中島と名乗った。
 奈々は椅子に尻を下ろしたときから、テーブルの向こうに座る中島の目が、ときおり伏し目がちになることに気づいていた。
(彼って、私の唇から首筋、胸まで舐めまわすように見ている)
 彼の目線に、中島さんはセックスに餓えているのかな、と奈々は思った。
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