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第22章 出会い

留学してから、半月が過ぎた頃。

俺はやつの名を知る。

なにやら、この学園に莫大な資金を援助し、寄付している、ジャックスホード財閥の御曹司が大学院にいると・・。

聞くと、そいつは、俺と同じ年で、去年、入学してすぐにこの学園の最高峰クラスに配属されたらしい。


エドワード・ジャックスホード・ボルカン。


頭脳明晰、運動神経抜群、容姿端麗の三拍子揃った、天才児だそうだ・・。
現在、この学園を牛耳ってるのは、彼らしい。

けっ。
むかつく野郎だぜ。

そんなやつ、この俺がぶん殴ってやる。

そいつを倒せば、この学園で、俺がトップになれる。

やつの高い鼻っぱしを、この俺様がへし折ってやるぜ。


そのチャンスが訪れたのは、それから、ひと月経った、学園祭のときだった。


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