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愛DoLL☆美しき野獣
第24章 忘れられない女

静は、相変わらず綺麗だった。
18歳になった彼女は、すでに、どこぞの御曹司と婚約してるという。
「・・・潤。」
甘い声で俺を呼ぶ。
ただ、その声は俺への憎しみで震えていた。
「あのとき、あなたと駆け落ちなんかしなければ良かった。」
すごく、軽蔑した眼差しを向けられ、彼女は俺にそう言った。
俺は・・・。
本気でお前が好きだったんだ。
あの頃も・・。
今もだ・・・。
それを、静に、全否定された気がした。
お前は俺のことを好きじゃなかったのか。
ガキの頃の、単なる火遊びだと想ってたのか?
俺は・・・。
俺は・・・今でもお前を忘れられないくらい、好きなのに・・・!!!!
許せねぇ・・・!!!
お前は俺の気持ちを踏みにじったんだ!!
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