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愛DoLL☆美しき野獣
第30章 宣戦布告
「潤は、夕飯は食べた?」
「ああ、済ませてきた」
「じゃあ、一緒にお風呂に入ろっか?」
「あ?」
「昨夜のお詫びに、背中流してあげるよ?」
「いい、遠慮しておく!」
「遠慮しないで、ほらさっさと行くよ!!!」
「ちょっ、おい!!!」
潤は、エドワードの怪力には敵わず、バスルームに引きずり込まれた。
なので、渋々二人で入る羽目になってしまった。
「…っ…痛ぇ…」
シャワーの水が、潤の傷口に容赦なく降りかかる。
「うわ、痛そう!!」
至るところに付けられた生々しい傷痕に、エドワードが、眉を歪めた。
「てめーが付けたんだろ?」
「あはは、ごめんね」
「たく、少しは手加減しろよ!!!」
「潤は、優しいよね?この傷を見られたくないから、真琴の目に目隠ししたんでしょ?」
「は?深読みしすぎだろ?」
「ふぅん、あくまでも、誤魔化すつもりなんだ?でも、昨夜オレが潤を抱いたこと、真琴には喋っちゃったけどね?」
「お前、やたらとお喋りなやつだよな?」
「まあね、オレらの間で隠し事はしたくないからね…ねぇ、潤?」
「あ?なんだよ?」
「静の事、どうする?」
「……ケリつけるしかないだろ」
「念のため聞くけど、もう、静の事は、想ってないんだよね?」
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