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愛DoLL☆美しき野獣
第36章 二人きりの、夜


確かに、真琴は、避妊についての常識は薄かった。


「目、閉じろ」


「ん?」


「早く」


「うん。」


真琴が目を閉じると、潤は、密着していた体を離してどこかへ消えたようだった。


ギシッとベットを軋ませて、再びベットの上へあがってきた。


真琴は、薄目を開ける。

(気になる!!ええい、見ちゃえ!!!)


目に飛び込んできたのは、潤が口でコンド―ムを開ける姿。


ドクン、ドクンと、胸の鼓動が早まる。


真琴は、目を見開く。

もっと、潤のことが見たくて。

止められない。


「まだ目を開けるな、あ、こら!!」


「見せて!!!」


真琴は、コンド―ムを奪い取った。

初めて手に取った男性用避妊具。

エドが使ってるのは、見たことあるが、潤が使用するのは、初めてで…

ちょっとドキドキした。



「どうして…これを?」


潤は、言う。

真琴の両手を握りしめて。


「ずっと持ってた。」


「えっ?」


「俺は、お前と結ばれる時が来るのを」


そこまで言うと、潤は、また真琴の額に顔をくっつけて、とても幸せそうに、微笑んだ。



「ずっと持ってたんだ。」




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