この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第21章 胸の痛みの理由も知らずに
何故こんな事をしているのか、どうしてキスしてるのか……真吾自身にも理由は、わからなかった。
怯える美奈を慰めるように、真吾は頬に指で触れる。キスの瞬間に閉じられた美奈の瞼が、微かに切なげに震えた。
何故かキスは拒まないんだね、大崎さん……。
眦から唇を離すと、細く開かれた彼女の瞳が真吾を見つめた。
真吾も、その瞳を見つめ返す。
哀切この上ない二人の視線が、息を感じる距離で交錯する。
真吾はたった今剥がした唇を頬に近づけていくと――チュッと、美奈の頬に口づけた。唇にキスをしないのは、僅かに残る良心からだった。
薄く開いた彼女の瞼が、切なげに歪む――美奈の目から一滴、涙が流れた。
「こうするしか君を助ける方法はないから……ごめん、君を犯すね」
怯える美奈を慰めるように、真吾は頬に指で触れる。キスの瞬間に閉じられた美奈の瞼が、微かに切なげに震えた。
何故かキスは拒まないんだね、大崎さん……。
眦から唇を離すと、細く開かれた彼女の瞳が真吾を見つめた。
真吾も、その瞳を見つめ返す。
哀切この上ない二人の視線が、息を感じる距離で交錯する。
真吾はたった今剥がした唇を頬に近づけていくと――チュッと、美奈の頬に口づけた。唇にキスをしないのは、僅かに残る良心からだった。
薄く開いた彼女の瞼が、切なげに歪む――美奈の目から一滴、涙が流れた。
「こうするしか君を助ける方法はないから……ごめん、君を犯すね」