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竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第5章 正体不明の来訪者。レイプしたのは僕!?
「ああぁんっ!――ちょっと何よこれ!?」
正気を取り戻した彩夏は、現状に酷く狼狽した。
きょろきょろと辺りを見回すと置かれた状況を把握したのか、彩夏の顔の様相が変わっていく。みるみるうちに般若のように眦が釣ると、前後不覚で怒り狂った。
「滝川くん、コレどういう事なの!?」
怒気が噴火のように爆発して、すっかり彩夏は逆上した顔で男の――真吾の制服の襟首を掴んだ。
「滝川――ああ……」
滝川というのはこの身体の持ち主だ。自分が呼ばれているらしい事に、男は気がついた。
本能は厄介そうだと告げている。このまま無視をして続けたいところだが、彩夏の雰囲気からそうもいかなそうな気配を男は感じた。
面倒臭そうに襟首を掴む手をパンと払うと、矢張り投げやり感満載の声色で男は言った。
「煩いぞ娘。正気に戻ったかと思えばギャーギャーと、おまえは子供か」
「はあ!?人のこと強姦しておいて煩いって……」
怒りにブルブルと震えながら、彩夏は男をギリギリと睨みつけた。
男はその表情を面倒そうに一瞥すると溜息を小さくついた。
「はァ……この俺様に煩いだと……?」
随分と騒がしい上に我が強く、気の強い女だなと男は思っていた。
たくさんの女を抱いてきたが、このように生意気で煩い女ははじめてだ。
女が怒っても怖いとは全く思わないが、面倒だし扱いづらい。まるで子供を相手しているような感覚だ。生殖機能が始まってる身体なのだから、子供という事は無いはずだが……。
気の強い女というのも、まあ――それはそれで悪くはない。
攻撃的で小生意気な女を屈服させるのは、なかなか小気味良い。男も嫌いではないが、だが今はそれを楽しんでいる場合ではない。
真吾が愚図愚図しなければもう少し楽に事は運んでいたはずだったのに……そもそも女を犯すくらいで何故あそこまで躊躇する必要があるのか。その気は持っていたのだから、欲望に忠実になればいいものを――保身……か。現代には面倒な柵が色々とあるということなのか……?
男は溜息混じりに思った。
真吾には、まず保身を捨てて貰わなければならない――と。
正気を取り戻した彩夏は、現状に酷く狼狽した。
きょろきょろと辺りを見回すと置かれた状況を把握したのか、彩夏の顔の様相が変わっていく。みるみるうちに般若のように眦が釣ると、前後不覚で怒り狂った。
「滝川くん、コレどういう事なの!?」
怒気が噴火のように爆発して、すっかり彩夏は逆上した顔で男の――真吾の制服の襟首を掴んだ。
「滝川――ああ……」
滝川というのはこの身体の持ち主だ。自分が呼ばれているらしい事に、男は気がついた。
本能は厄介そうだと告げている。このまま無視をして続けたいところだが、彩夏の雰囲気からそうもいかなそうな気配を男は感じた。
面倒臭そうに襟首を掴む手をパンと払うと、矢張り投げやり感満載の声色で男は言った。
「煩いぞ娘。正気に戻ったかと思えばギャーギャーと、おまえは子供か」
「はあ!?人のこと強姦しておいて煩いって……」
怒りにブルブルと震えながら、彩夏は男をギリギリと睨みつけた。
男はその表情を面倒そうに一瞥すると溜息を小さくついた。
「はァ……この俺様に煩いだと……?」
随分と騒がしい上に我が強く、気の強い女だなと男は思っていた。
たくさんの女を抱いてきたが、このように生意気で煩い女ははじめてだ。
女が怒っても怖いとは全く思わないが、面倒だし扱いづらい。まるで子供を相手しているような感覚だ。生殖機能が始まってる身体なのだから、子供という事は無いはずだが……。
気の強い女というのも、まあ――それはそれで悪くはない。
攻撃的で小生意気な女を屈服させるのは、なかなか小気味良い。男も嫌いではないが、だが今はそれを楽しんでいる場合ではない。
真吾が愚図愚図しなければもう少し楽に事は運んでいたはずだったのに……そもそも女を犯すくらいで何故あそこまで躊躇する必要があるのか。その気は持っていたのだから、欲望に忠実になればいいものを――保身……か。現代には面倒な柵が色々とあるということなのか……?
男は溜息混じりに思った。
真吾には、まず保身を捨てて貰わなければならない――と。