この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
竜を継ぐ者~黄の刻印の章~(世界はエッチと愛で救われる)
第8章 ツンデレ委員長は世間知らず
首を傾げた瞬間にパラリと落ちた髪を耳に掛け直しながら、彩夏は真吾の顔を少し上目使いで覗き込んだ。
女性らしい不図した仕草にドキリとして、思わず真吾は目を逸らす。
そういえば……確かに緊張もなく普通に会話しているなと真吾は思った。
殆ど会話をした事の無い女子との会話など、普段ならすんなりとはいかない。
そもそも今まで気にするゆとりも無いほどバタバタしていた。説明し終えた後はもう、彩夏とエッチする事しか念頭に無かったのだから、緊張する余裕の方が無かったようなものだ。
今では彩夏をからかうゆとりすら、心に感じるのが真吾には驚きだった。
「そうかもね。身体が繋がったついでに、心も繋がったんじゃない?」
「ば――バカじゃない!?」
打ち解けたついでに軽口でからかうと、彩夏は顔をカーッと染め上げた。
不意に怒らされた顔が不器用に眉を吊り上げて、何とも愛らしく感じる。
「バカじゃないって、ツンデレかよ……プッ、可愛い」
思わず吹き出してしまった。
ムッと脹れると彩夏は気分を害したようにプイッとそっぽを向く。
子供のような拗ね顔に、笑いが更に込み上げる。耐えかねたようにプクククと笑うと、彩夏は今度は剥くれてしまった。
女性らしい不図した仕草にドキリとして、思わず真吾は目を逸らす。
そういえば……確かに緊張もなく普通に会話しているなと真吾は思った。
殆ど会話をした事の無い女子との会話など、普段ならすんなりとはいかない。
そもそも今まで気にするゆとりも無いほどバタバタしていた。説明し終えた後はもう、彩夏とエッチする事しか念頭に無かったのだから、緊張する余裕の方が無かったようなものだ。
今では彩夏をからかうゆとりすら、心に感じるのが真吾には驚きだった。
「そうかもね。身体が繋がったついでに、心も繋がったんじゃない?」
「ば――バカじゃない!?」
打ち解けたついでに軽口でからかうと、彩夏は顔をカーッと染め上げた。
不意に怒らされた顔が不器用に眉を吊り上げて、何とも愛らしく感じる。
「バカじゃないって、ツンデレかよ……プッ、可愛い」
思わず吹き出してしまった。
ムッと脹れると彩夏は気分を害したようにプイッとそっぽを向く。
子供のような拗ね顔に、笑いが更に込み上げる。耐えかねたようにプクククと笑うと、彩夏は今度は剥くれてしまった。