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雄二
第1章 別れようよ
部屋に入って、留守電が点滅していることに気付いた。

別れよう

その言葉しか頭に入らなかった。何度も何度も木霊した。
原因は俺…
みのりの我慢に気づいてやれなかった
長い時間の中で、みのりのこと、何でもわかっているつもりだった
そう…
つもり…だった

だから、俺は今日、みのりの誕生日だったことすら忘れていた



俺とみのりの14年は終わりを告げた





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