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少女と男の奇妙な同居生活
第2章 はじまり

その後わたしはもう一度眠りに就いた。
目が覚めた頃には外はもう真っ暗で何も見えない状態で
隣か、どこか近い部屋で声と物音が聞こえていた。
耳を澄ますとうっすら聞こえる
女の人の声。
泣いているような苦しそうな声...
それが行為中の声だとはこの時は思ってもいなかった。
わたしは隣で拷問でも行われているのかと
何かされているのか
恐怖で寝ることなんて出来ずずっと耳を澄ませて
ひたすら深呼吸をしていた。
逃げ道も、ここがどこかも分からない。
とにかく声を押し殺した。
しばらく経つと声と物音は収まり、
シーンと静まり返った。

