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梅
第1章 梅

目をみる。
人知れず、はじまる逢瀬の
空は赤く
夕とも朝とも知れぬ混沌の中に
君はいた。
染めの着物を落とす。
頼りないほどに布は床に
微かな音をたてて横たわった。
私のものより、ふくよかな乳房に
肌着がまとわりついている。
はやくみたい、さわりたいと
奥がざわつき、じわりと熱くなった。
「早く」
私は思わず言った。
君は笑い
脱ぐのをやめた。
濡れていくのがわかる。
君も私も。
肌着から乳首の膨らみがうかがえる。
あのわずかな間の視姦に君は感じたのだ。
君の首ににじむ汗が
私の理性の糸を切った。
「あっ…ああ…」
胸元を開いて、すでに膨らんだ乳首を丹念に舐める。
「はぁ…っ…」
ざらざらとした舌の感触が
君は好きだから
わざとに、ゆっくり舌全体を乳首に這わせると、君はたまらなくなる。
「あっ」
ふいに君の手が
私の濡れたところに潜り込んだ。
形勢は逆転した。
いじわるく割れ目をなぞられる。
触れる程度の刺激を突起にあたえられた。
「ん…あん…」
足が震えた。
濡れたそこを何度も指は行き来する。
「ああ…ん…っ…もう…」
立っていられない。
少しずつ膝がまがる。
君は座るのを制止した。
「駄目。」
君の制止をよそに、私は床にへたりこんだ。
下半身だけはだけたあられもない姿。
君は濡れたそこに顔を近づけて
先程より深く割れ目を舌でなぞった。
「ああ」
ざらざらした感触に
思わず大きく喘いだ。
そのまませめたてるように
執拗に良いところをこねるように舐める。
「あんっあ…ああ、ああん、はあん」
君は自分の濡れたところを愛撫しながら
それをつづけた。
「んふ…はぁ…」
吐息をもらしながら
舐める君に興奮して
腰が勝手に揺れた。
自慰をしながら
私の気が「いって」しまうまで
この激しい愛撫は続く。
同じことをくりかえす。
馬鹿のひとつおぼえのように
私と君はお互いを食べあった。
女である私たちは、男よりもお互いの体を知っているのだ。
まだ男の体を知らない君と私は
独り占めにするように
舌で、指で、声で
お互いを支配する。
梅の実に
触れて触れられ乱れ咲く
畳にたてる爪も赤く
人知れず、はじまる逢瀬の
空は赤く
夕とも朝とも知れぬ混沌の中に
君はいた。
染めの着物を落とす。
頼りないほどに布は床に
微かな音をたてて横たわった。
私のものより、ふくよかな乳房に
肌着がまとわりついている。
はやくみたい、さわりたいと
奥がざわつき、じわりと熱くなった。
「早く」
私は思わず言った。
君は笑い
脱ぐのをやめた。
濡れていくのがわかる。
君も私も。
肌着から乳首の膨らみがうかがえる。
あのわずかな間の視姦に君は感じたのだ。
君の首ににじむ汗が
私の理性の糸を切った。
「あっ…ああ…」
胸元を開いて、すでに膨らんだ乳首を丹念に舐める。
「はぁ…っ…」
ざらざらとした舌の感触が
君は好きだから
わざとに、ゆっくり舌全体を乳首に這わせると、君はたまらなくなる。
「あっ」
ふいに君の手が
私の濡れたところに潜り込んだ。
形勢は逆転した。
いじわるく割れ目をなぞられる。
触れる程度の刺激を突起にあたえられた。
「ん…あん…」
足が震えた。
濡れたそこを何度も指は行き来する。
「ああ…ん…っ…もう…」
立っていられない。
少しずつ膝がまがる。
君は座るのを制止した。
「駄目。」
君の制止をよそに、私は床にへたりこんだ。
下半身だけはだけたあられもない姿。
君は濡れたそこに顔を近づけて
先程より深く割れ目を舌でなぞった。
「ああ」
ざらざらした感触に
思わず大きく喘いだ。
そのまませめたてるように
執拗に良いところをこねるように舐める。
「あんっあ…ああ、ああん、はあん」
君は自分の濡れたところを愛撫しながら
それをつづけた。
「んふ…はぁ…」
吐息をもらしながら
舐める君に興奮して
腰が勝手に揺れた。
自慰をしながら
私の気が「いって」しまうまで
この激しい愛撫は続く。
同じことをくりかえす。
馬鹿のひとつおぼえのように
私と君はお互いを食べあった。
女である私たちは、男よりもお互いの体を知っているのだ。
まだ男の体を知らない君と私は
独り占めにするように
舌で、指で、声で
お互いを支配する。
梅の実に
触れて触れられ乱れ咲く
畳にたてる爪も赤く

