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身代わりの夜
第7章 初体験ベッド
(こんな恋人がいたら、ぼくなら絶対に他の女になんか目移りしないけどな)

 だが、相手は高嶺の花の役員秘書。
 こうして身体を重ねていても、恋人と呼べるような関係でないことは、充分に承知している。
 この先だって、とても無理だろう。

 せめて今だけはこの幸せに浸ろうと、啓太は梨華の裸身をぎゅっと抱きしめた。

「梨華さん、か、感激ですっ」

「まあ、啓太ったら……
 でも、わたしみたいな女に惚れちゃだめだからね」

 尻肉をゆるゆるとうごめかせ、啓太の鼻先をちろりと舐め上げてくる。
 上気した美貌が、すこしだけさびしそうだった。

「わかってます。でも、今日だけは……
 ああ、梨華さんのアソコ、最高です」

 啓太が精一杯の熱情で腰を突き上げると、女はすらりと長い美脚をくねらせて、戸惑いのあえぎを洩らす。

「あっ、あっ、啓太の硬いのが、奥にぃ……
 そ、そんなにされたら……ひんっ」

「い、痛いですか?」

「違うの……き、気持ちいいの……
 もっと、突いてっ……いっぱい突いてぇっ」

 梨華の方も派手に腰を揺さぶってきた。

 重量感のある臀部が男の下腹部に弾む。
 弓なりに反り返った勃起肉に、柔ヒダがこれでもかとばかりに貼りつき、花蜜を塗りつけながら、ぐにょぐにょとこすれる。

 眼が眩むような愉悦だった。
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