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身代わりの夜
最終更新日 2018-08-27 20:52
概要
憧れの美人上司が好きなのは、ぼくの同僚
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作品説明
ごくりと喉を鳴らして、古森啓太は室内に足を踏み入れた。
デスクが並んだ薄暗いオフィスに、事務椅子に座った美人上司の姿が、スポットライトを当てたように、くっきりと浮かび上がっていた。
紺色のブラウスの前のボタンがすべてはずされ、黒いハーフカップのブラが丸見えだ。
タイトスカートもまくり上げられて、ブラウンのストッキングに包まれた長い美脚が、太腿の上部までさらされている。
いつも隙のないきっちりした身なりをしているだけに、オフィスで衣服を乱した痴態は、心臓が跳ね上がるくらい煽情的であった。
「山野辺くん? ずいぶん遅かったわね」
気配を感じたのか、亜沙子が首だけこちらに向けて、同僚の名を呼ぶ。
顔の上半分が黒いアイマスクで覆われていた。
「うふふ、わざとなの? 焦らしているつもりかしら」
ネクタイで縛られた両手が、膝の上で落ち着かなく動く。
含み笑いで余裕を装っているが、語調で緊張感がひしひしと伝わってきた。
(すいませんってあやまって、許してもらおう)
啓太にすべてを押し付けてトンズラした同僚の身代わりなんて、どう考えても無理だ。
そう思いながら近づいていく。
下着まで見せている上司に気兼ねして、つい足を忍ばせてしまう。
心臓がばくばくと脈打った。
「わたし、目隠しはずさないで待ってたのよ。なんだか、すごくドキドキする」
男がいると思われる方に顔を上げて、亜沙子は口元に気弱な笑みを浮かべた。
作品公開日 2018-08-01
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