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身代わりの夜
第10章 純情エッチ代行人
「うううっ。違うの。こ、これは違うのっ」

 狂ったように首を振る。
 剥き出しの乳房が、ぷるるんと揺れた。

「なにが違うんです。昂奮してるんでしょう?
 オフィスで淫らなことをされて、めちゃくちゃ、燃えてるんでしょう?」

 こんもりと盛り上がった丘の中央で、中指を小刻みに動かした。
 薄布ごと、ぬかるんだ女の縦筋にめり込んでいく。

 ずちゃン、ぐちゅン、むちゅり――

 濡れた布のこすれる音が、夜の事務室に静かに響いた。

「オマ×コからいやらしい音させて。まったく、あきれた課長さんだ」

 自分の口から飛び出した野卑な台詞に、啓太自身がうろたえる。
 だが、それ以上に、火のついた情欲はとめようがなかった。

「はああっ……だ、だから、ホテルに……
 ね、ホテルに行きましょう」

 亜沙子は身をよじって、男の手を逃れようとする。
 事務椅子が不気味にきしんだ。

「ホテル、ホテルって。
 そんなにホテルで部下といやらしいこと、したいんですか?
 ここでやった方が、もっと昂奮しますよ」

 手を結わえたネクタイをぐいっと引く。
 美人上司を立たせると、薄暗いフロアを奥へと進んだ。

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