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牝獣の哭く夜
第14章 愛しい屹立
 無我夢中で口唇を動かし、逞しい勃起棒に唾液のコーティングを厚塗りしていく。
 美貴のねとつく唾液臭と、諏訪の濃厚なペニス臭が混ざり合う。
 甘く華やかな独特の混合フレグランスとなって、鼻孔を刺激した。

 舌を絡めた屹肉がさらに容積を増す。
 裏スジの膨らみが収縮をはじめた。

(出して……美貴のお口に、いっぱい出して……)

 フィニッシュを待ち構えて、美貴は眉をぎゅっと寄せた。

 その時だった。
 蕩けた肉溝に、野太いものが押し込まれたのは。

「なんだい。トロトロにして。
 そんなにいいのかよ」

「んんうっ……あふふっ……おふン……」

 太肉を頬張って鼻の下をだらしなく伸ばした美貴の口から、下品な声が漏れ出た。

 挿入されたのは、先ほどの樹脂製バイブだった。

 諏訪への口唇奉仕でとろとろに蕩けていた美貴の淫花は、バイブの振動に待ったなしの反応をしてしまう。
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