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牝獣の哭く夜
第15章 もうひとつの未来
「はあああっ……イクッ……イクッ……イクううッ!」

 蕩けそうなエクスタシーに、膣孔が激しく収縮した。
 包み込んでいた剛棒を、渾身の力で搾り上げる。

「出してえッ……
 美貴の中に、いっぱい、出してえええッ!」

 ズピュッ……

 膣奥に、熱湯を浴びせかけられる感覚があった。
 愛しい肉棒からの情熱の塊だ。

「あふぅッ……う、うれしいいッ……」

 ひくッ、ひくッ……
 引き攣れ続ける膣孔の内部で、肉筒がはげしく何度も収縮した。

 そのたびに熱い精が子宮めがけて噴出する。
 その噴出を推進力にして、美貴の身体はさらなる高みに昇っていく。

 がくがくと裸身を痙攣させながら、気をやった。
 髪の毛の先から足指の先まで、痛みにも似た愉悦が走る。

「あッ、またイッちゃううッ……
 またあッ、イクッ……イッちゃうううううッ……」

 最初のアクメがおさまらないうちに、次の絶頂が襲いかかる。
 立て続けに昇り詰めた。

 男の肩先に顔をうずめ、美貴は脾腹を波打たせる。
 溺れたように口をぱくぱくさせる。
 声も出せず、呼吸すらままならない。

 脳が酸欠になって意識が飛びそうだ。

(死ぬ……死んじゃううっ……)

 三十三年間の人生で、一度も経験したことがない。
 猛毒のような悦楽だった。




 肉槍に貫かれた尻肉がひくン、と揺れた。

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