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牝獣の哭く夜
第18章 果てしなき絶頂
 絶頂に脳がスパークした。

 両手でシーツを力いっぱい握りしめる。
 そうでもしないと、次つぎと襲いかかるアクメの激流に押し流されそうだった。

 身体の痙攣がとまらない。
 息も出来ず、声も出せない。

 諏訪の裸体の下で、乳房も尻も脚もビクッビクッと断末魔のように震える。
 眼を固くつぶり、身体の奥から沸き起こる悦楽の奔流に耐え続けた。

 恥知らずな姿を見せているのはわかっていたが、どうにもならない。

 いつの間にか諏訪の舌を受け入れていた。
 舌を絡ませながら、流し込まれる唾液を夢中で嚥下していた。

「嫌あああっ」

 あわてて口を逃れる。

 両脚はまだ肩に担ぎあげられていた。
 胸を押し、腰を振って、憎い男を撥ね除けようとするが、男は不敵に笑うだけだった。

「すごいイキっぷりだったな。
 沼田に見られていたんで、こんなに燃えたのか」

「は、放してっ。放してったらっ」

 淫らな醜態を沼田に見られたかと思うと、この場で舌を噛んでしまいたい。

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