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牝獣の哭く夜
第19章 白百合の臓腑
美貴はまだ意識が戻らない。
暴れられると面倒なので、両腕を後ろに縛って、リビングから持ってきた椅子に移した。
下肢をM字にして肘掛けに縛りつけていると、ようやく失神から醒めかけたのか、美熟女は気だるそうに身動きをした。
「もう許して……」
股を開いた格好で椅子に拘束されているのに気づいても、ろくに拒絶を示さなかった。
数度にわかる絶頂を味わわされて、反抗する気力も失せてしまったようだ。
「僕よりも先に気をやったんだからな。
約束通り、アナルをいただくことにするよ」
諏訪がウイスキーの水割りを傾けながら、美貴に近づく。
「ああっ、お尻なんて……ん、んんっ」
諏訪が口づけで言葉をふさいだ。
最初は抵抗していた美貴だが、片手で首を抱かれ、強引に唇を割られると、うっとりと眼を閉じて諏訪の舌を受け入れた。
喉の動きから、ウイスキーを口移しされているのがわかる。
官能的な紅唇が半開きになり、ピンク色の舌がのぞいた。
沼田が見つめる前で、唾液で濡れ光る上司の舌が、旧友の舌と悩ましく絡みはじめた。
互いの鼻先が交叉して触れ合い、形の良い縦長の鼻孔が、官能の昂ぶりでひくつく。
きりっとした眉がハの字になって、眉間に深い皺が寄った。
舌と舌が音をたてて何度も絡み、いつしか二人は、お互いの唾液を呑み合っていた。
暴れられると面倒なので、両腕を後ろに縛って、リビングから持ってきた椅子に移した。
下肢をM字にして肘掛けに縛りつけていると、ようやく失神から醒めかけたのか、美熟女は気だるそうに身動きをした。
「もう許して……」
股を開いた格好で椅子に拘束されているのに気づいても、ろくに拒絶を示さなかった。
数度にわかる絶頂を味わわされて、反抗する気力も失せてしまったようだ。
「僕よりも先に気をやったんだからな。
約束通り、アナルをいただくことにするよ」
諏訪がウイスキーの水割りを傾けながら、美貴に近づく。
「ああっ、お尻なんて……ん、んんっ」
諏訪が口づけで言葉をふさいだ。
最初は抵抗していた美貴だが、片手で首を抱かれ、強引に唇を割られると、うっとりと眼を閉じて諏訪の舌を受け入れた。
喉の動きから、ウイスキーを口移しされているのがわかる。
官能的な紅唇が半開きになり、ピンク色の舌がのぞいた。
沼田が見つめる前で、唾液で濡れ光る上司の舌が、旧友の舌と悩ましく絡みはじめた。
互いの鼻先が交叉して触れ合い、形の良い縦長の鼻孔が、官能の昂ぶりでひくつく。
きりっとした眉がハの字になって、眉間に深い皺が寄った。
舌と舌が音をたてて何度も絡み、いつしか二人は、お互いの唾液を呑み合っていた。