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牝獣の哭く夜
第19章 白百合の臓腑
「はああっ……い、いやんっ……」

 充血した肉芽が、一センチもの突起を示して、肉の谷間に屹立する。

(こんなに大きくしちゃって……
 美貴さん、ほんとうにMなんだ)

 赤紫にてらてらと、指でつぶしたら血が飛び出そうなくらい脹れ上がっている。

「ほんとにでかいな。まるで小さなペニスだ」

 肩越しに覗き込んだ諏訪が、あきれた声をだす。

 剥き上げた肉真珠をつまんた。
 硬さを確かめる。
 ぷにぷにした表面の奥に、こりこりと硬い芯があった。

「許して……お願い、もう許して……」

 美貴が哀願する。

(そんな情けない美貴さんなんか、許すもんかっ)

 沼田の胸に、恨みにも似た感情がわいた。
 怒りにまかせて思いっきり引っ張った。

「ひッ……あひいいッ!」

 肉突起がぴんッと伸び切った。

 弓反りになった裸身が、ぷるぷると痙攣する。
 美貌は歪みきり、声も出せないようだ。
 口の端から泡を吹いていた。
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