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牝獣の哭く夜
第20章 はじめての肛虐
美貴はベッドの上に四つん這いになった。
頭を下げ、腰を高く掲げる。
男に尻を差し出す、みじめで浅ましいスタイルだった。
(お尻を犯される……)
男性とのはじめての体験の時のように、心臓がばくばくと脈動している。
羞恥で脳が爛れそうだ。
(排泄器官に男性器を挿入するなんて)
そんな変態行為を自分がするとは、想像したこともなかった。
美貴にとって、セックスとは互いを慈しみ合うことだった。
互いに尊敬できる異性との交情――そうして得られる快感と満足感だった。
女性を見下す傲慢な男や、男に頼るばかりの可愛い女は、ずっと軽蔑してきた。
そんな自分が、いま、男と排泄器官でつながろうとしている。
無理やり犯されるのではない。
自ら尻の穴を差し出しているのだ。
しかも、甘い期待までもって。
(こんなの、わたしじゃない……)
自立した女性として、自らの才能と努力で生きてきた三十三年間の人生に泥を塗るような今の自分を否定したい。
頭を下げ、腰を高く掲げる。
男に尻を差し出す、みじめで浅ましいスタイルだった。
(お尻を犯される……)
男性とのはじめての体験の時のように、心臓がばくばくと脈動している。
羞恥で脳が爛れそうだ。
(排泄器官に男性器を挿入するなんて)
そんな変態行為を自分がするとは、想像したこともなかった。
美貴にとって、セックスとは互いを慈しみ合うことだった。
互いに尊敬できる異性との交情――そうして得られる快感と満足感だった。
女性を見下す傲慢な男や、男に頼るばかりの可愛い女は、ずっと軽蔑してきた。
そんな自分が、いま、男と排泄器官でつながろうとしている。
無理やり犯されるのではない。
自ら尻の穴を差し出しているのだ。
しかも、甘い期待までもって。
(こんなの、わたしじゃない……)
自立した女性として、自らの才能と努力で生きてきた三十三年間の人生に泥を塗るような今の自分を否定したい。