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牝獣の哭く夜
第20章 はじめての肛虐
 ――変態のドM女、淫乱な牝奴隷

 諏訪に投げかけられた言葉が脳裏にこだまする。

 本当に、そうなのかもしれない、と思う。
 プライドも肩ひじ張った生き方も捨て、男の獣欲のままに性具として扱われる。
 そんな自分を想像すると、魂が痺れるような陶酔を感じた。

 ベッドがきしみ、諏訪が近づく気配がした。

 小刻みな震えがとまらない。
 恐怖のためなのか、淫戯への期待なのか、美貴にもわからなかった。

(痛いのかしら?)

 肛門には、沼田に玩弄された名残の、痛痒いような違和感が残っている。

(あんな奴にお尻をイジられ、感じてしまったなんて)

 諏訪に虐められる時の甘美な感情と対象的に、沼田のような無能な男に嬲られるのは、ただ屈辱でしかなかった。

 女の翳りをすっぱりと剃り取られ、無毛の女性器を笑いものにされて気をやってしまった時も、口惜しい思いだけが後味悪く残った。

 自分を弄ぶ資格があるのは、たったひとりだ。

(そう、これから龍彦さんの逞しいオチン×ンを、お尻の穴に入れてもらうの……
 痛くったってかまわない)

 諏訪に辱められればられるほど、この身体は感じてしまうのだ。

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