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牝獣の哭く夜
第20章 はじめての肛虐
(お尻、こわれちゃうっ……だけど)

 諏訪が言うように、これからもっと太くて硬いもので、ここを蹂躙されるのだ。

(……わたしのお尻、どうなっちゃうんだろう)

 これから、自分はどうなってしまうのだろう。
 どんな恥ずかしいことをされるんだろう。

(でも、それで、わたしはこの世のものとは思えない快楽を得てしまうんだわ)

 今日一日で、いったい何度気をやったのかも覚えていない。
 五回? いやそれ以上だ。
 数時間にわたってイキ続けている気がする。

 地獄の悦楽だった。
 魂を鷲掴みにされ、引きづり廻されるような肉悦だった。

 快楽の道具としてのみ扱われる肉体。
 嬲られ、辱められて極めてしまう身体。

 美貴の心は、それを受け入れ、享楽してしまった。

(龍彦さんになら、どんなに辱められても、しあわせ……)

 沢村美貴は諏訪龍彦の嬲りものになるために生まれてきたのだ、と思った。
 これまでデザイナーとして才能を磨いてきたのも、男たちに対抗して必死に生きてきたのも、すべて彼の玩弄物となる資格を得るため。

(だって、そんな女じゃないと、彼は虐めてくれないもの)

 そう考えると、これまでの人生が無駄ではなかったと思えた。

 周りの誰よりも努力し、キャリアを積み上げてきたのも、すべて彼の性奴隷になるためだったのだ。
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