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牝獣の哭く夜
第23章 絶頂地獄
「え? 沼田さん、もう出しちゃったの?」

「おい、いくらなんでも早すぎないか」

 男たちの嘲笑のなか、沼田は頭を掻いて退散する。

 人一倍、下劣で醜悪な情欲を貯め込んでいるくせに、貧弱な早漏ペニスしか持っていない奴。
 美貴は軽蔑しか覚えなかった。

(あいつがいなくなっただけでも……)

 三本の逞しい勃起肉に、思いっきり奉仕できる。

(龍彦さんに見られながら、ひいひいよがり泣くんだわ……)

 薄れゆく意識のなかで、諏訪の眼を感じた。

 その視線で、性感がどこまでも明敏になっていく。
 頭は朦朧としているのに、獣欲の捌け口にされる女体のすみずみまで、愛しい男の視線を感じ取ることができる。

 野太い男根に犯される口腔にも、硬い肉棹をしごく指先にも、熱い肉棒に絡みつく膣ひだの一枚一枚にも、蕩けるような陶酔が沁みわたる。
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