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処女(はじめての)寝取らせ/貸し出された若妻
第3章 あの日②敗北


 タツヤの告白から一ヶ月強が過ぎた。
あの日以来、なんとなく気まずい雰囲気が二人を包んでいた。
特にタツヤは、センシティブな告白を拒絶された気まずさからなのかミキと目を合わせる事も少なくなり、休日となると二人の時間を避けるように外出するようになっていた。
今日もそう。
朝食を済ませたタツヤは、まだパジャマ姿のミキから逃げるように、競馬新聞を片手にそそくさと部屋を出ていった。
当たり前に続くと思っていた平凡な日常が静かに、そして確実に壊れ始める。


 なによ、もぉ……台所に汚れた食器を放り投げ、ミキがムッとした顔で食卓の椅子に座る。
毎日続く重苦しい空気――どうして?私が悪いっていうの?
何度自問自答しても、同じ答えしか浮かばない。

 タツヤの前で男に抱かれろだなんて――そんなの間違っている、できる訳が無いじゃない。
そんな理不尽な願望は拒否して当然。私、悪くないじゃない。
なのにどうしてこうなるの――――

 でも……

 苛立ちの中、熱いコーヒーを口に運ぶうちにミキは少しだけ冷静な自分を取り返した。

 確かに自分も感情的になりすぎたかも―――

 




 
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