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処女(はじめての)寝取らせ/貸し出された若妻
第3章 あの日②敗北

 
 タツヤだって、あんな卑猥な願望を口にするのは勇気が必要だったはず。実際、ずっと内に秘め悩んでたわけだし。
断るにしても、それを頭ごなしに否定した自分も悪いかもしれない。

 
 もっとちゃんと話を聞いてあげれば良かったのかしら――

 
 ふーっ……と、ため息が漏れたその時、食卓に置いてあったノートパソコンがミキの目に止まった。
不意に湧く好奇心―――タツヤみたいな願望を持っている人が実際にいるのかしら、自分の妻を他人に――だなんて。
そんな人、本当にいるの?

 
 「妻を男に抱かせる」「妻と男の行為」「夫の前で」

 カタカタとミキの指がキーボードを叩く。
あの日、タツヤが口走っていた言葉を元に検索すると、卑猥な画像や文章が画面一杯に表示された。
そのほとんどが成人向けの漫画や小説、AVの広告ではあったが、このような性癖や願望が実際にジャンルとして存在する事にミキは驚きを隠せなかった。

 セックスは恋に落ちた恋人や夫婦がするもの。
ベッドの上でキスをし、ベッドの上で一つになる―――それが当たり前。それなのに――――

 「理解できない……こんなの」ボソッとミキが呟く。

 

 
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