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処女(はじめての)寝取らせ/貸し出された若妻
第2章 あの日①/拒絶


 「―――それでね、佐々木さんたら結局途中で帰ったのよ。残った仕事は全部私。ひどくない?」

 夕食後、食卓で向かい合った夫婦の会話。仕事の愚痴、旅行の計画、友人の恋バナ。
タツヤと結婚してから三年、毎日続くありふれた日常。

 「ねえタツヤ、聞いてる?」
「え?ああ、大谷がまたホームラン打ったんだろ」
「違う、もぉっ」

 いつも惚けた感じのタツヤだが、ずいぶん前から様子がおかしい。
何かを言いかけては黙り込む。
言いたいけど言えない、言えないけど言いたい――そんな雰囲気。かと思えば、家に帰ってきてからずっとテレビもスマホもいじらず上の空の時もある。今もそう。

 
 「どうしたの?何か悩み事?この頃様子が変よ」
「いや、うん……まあ」

 はっきりしない、煮え切らない返事。
タツヤらしいと言えばそうなのだけれど、何か違う。




 

 
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